2011年10月18日

◇◇ 身近なセルロースのお話 ◇◇

 真庭バイオマスラボでは入居されている産業技術総合研究所(以下 産総研)バイオマス研究センター遠藤 貴士先生によって「真庭の間伐材でセルロースナノファイバーの製造」という研究がされていますが、本日はその『セルロース』について書かせていただこうと思います。
といいましても、この事務局日記を担当させていただいておりますわたくしはその分野に知識があるわけではないのですが、産総研 遠藤先生からうかがったお話では実はセルロースがとっても身近なものであるということで、例を挙げていくつかご紹介させていただこうと思います。
 



 セルロースは自然界に一番多く存在し、私たちに一番深く関わりを持つ天然高分子でもあり、紙や繊維としてとても身近なものです。その他のも「食品」に乳化安定、増粘性、油脂代替、ドリップ防止として、「医薬品」にコーティングとしてや「化粧品」にも使われています。お菓子の袋の裏の原材料をチェックしてみるとセルロースと記載されているものに出会えます。私個人的な感想としては、「セルロース」と単体で耳にするとなんだかあまりイメージがわかなかったのですが、使用されている原材料として聞くととても身近になりますよね。このように幅広い用途があるセルロースはポテンシャルがとても高いのだなと感じます。



 他にも身近かなセルロースの例として「ナタデココ」があります。これはなんと微生物が作るナノファイバーで出来ています。ココナッツジュースにナタ菌(ナタ菌=酢酸菌の一種)を加えて発酵させて製造するのです。ジュースの糖類を栄養にして細い糸を体外に紡ぎます。この糸がセルロースのナノファイバーなのです。なるほど、あの独特の食感はナノレベルの繊維質から得られるものだったのですね。


ナタデココ ぼかし.jpg




 また、今年の8月21日より高級ブランドコーセー コスメデコルテ ラクチュールより新発売されたルースファンデーションがあるのですが、こちらもセルロースが使われています。使用されているのは産総研の特許ライセンスを受けているオーケン(株)が製造したオーガニック認証を受けているテキサス産の綿花(オーガニックコットン)を原料とした扁平セルロースです。
 綿花を生体類似物質であるリン脂質を用いて微細化処理され、コットンのもつ柔らかい肌当たりに着目し「板状コットンパウダー」として開発されたのです。
 ファンデーションは一般には天然鉱物や合成ポリマーが使用されていますがオーガニックコットンは植物。ファンデーションも多々製品がありますが、成分を気にしてみるとさほど種類はないのかもしれません。
 



 そこで私も初めてのオーガニックコットンパウダー採用ということで購入してみました。実際体験しないとお伝えしにくいのですが、あくまで個人的感想として述べさせていただきます。とにかく粒子が細かい。それだけでもかなりの驚きですが、綿花ということで軽い、そして伸びる、崩れにくい!肌へはパフでつけるのですが、触れたか触れてないかわからない程度の力で滑らすだけでかなり付きます。そういったことでも無駄に肌をこすらなくてもいいので肌への負担は軽減されていると感じました。それに植物が主だと思うとやはり体への優しさを感じますよね。
 気になった方は是非コスメカウンターにてそのすばらしさを美容部員の方よりお試しされ、実感していただきたいと思います!



ファンデーション ぼかし.jpg



 いくつか身近なセルロースを挙げさせていただきましたが、真庭バイオマスラボで研究されている「真庭の間伐材でのセルロースナノファイバー」も身近で環境に優しく高機能な製品に変身するのではと期待しているのです。



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posted by 真庭バイオマスラボ at 11:11| Comment(0) | 日記